比較レビュー
GPT-6.1 Terra vs DeepSeek V4.1 Flash:安いほうが機能も充実
どちらもコストパフォーマンスを重視しているが、HiAPI では Terra の入力価格は DeepSeek V4.1 Flash の 57%、出力価格もより低く、さらにツール呼び出しと6段階の推論も備わっている。
GPT-6.1 Terra が AWS Bedrock で正式公開されて以降、コミュニティではこれを DeepSeek V4.1 シリーズとコストパフォーマンス比較する動きが出始めた。本記事では両モデルの同一プラットフォーム上の実際の価格と能力を並べて示す。
結論から言うと、HiAPI では Terra の入力も出力も DeepSeek V4.1 Flash より安く、さらにツール呼び出しと構造化出力も備わっている。DeepSeek V4.1 Flash の優位性は超長出力だけだ。
価格比較
| 項目 | GPT-6.1 Terra | DeepSeek V4.1 Flash |
|---|---|---|
| 入力(100万 token あたり) | $0.25 | $0.44 |
| 出力(100万 token あたり) | $1.25 | $1.32 |
| キャッシュ読み取り | $0.0125 | $0.014 |
| 長コンテキスト料金 | >272K:$0.50 / $1.875 | 一律価格 |
Terra の入力価格は DeepSeek V4.1 Flash の 57%、出力価格は 5% 安い。キャッシュ読み取りも一段低い。
Terra の公式価格は入力 $1、出力 $5 で、HiAPI ではそれぞれ $0.25 と $1.25 となり、ちょうど公式価格の4分の1になる。公式チャネルから移行すると 75% 節約できる。
能力比較
| 能力 | GPT-6.1 Terra | DeepSeek V4.1 Flash |
|---|---|---|
| ツール呼び出し | ✅ 対応、並列呼び出し含む | 未公開 |
| 構造化出力 | ✅ JSON Schema | 未公開 |
| 推論レベル | ✅ 6段階(none ~ max、デフォルト medium) | thinking パラメータのみ |
| ストリーミング出力 | ✅ | ✅ |
| コンテキスト | 1.05M(公式値) | 1M |
| 最大出力 | 128K | 393K |
| プロトコル | Chat Completions + Responses | Chat Completions + Responses |
この表で最も重要なのは最初の3行だ。エージェントを構築したり、モデルに固定 JSON を出力させたりする場合、ツール呼び出しと構造化出力が欠けていると代替手段がない。これはコスト削減では補えない。
DeepSeek V4.1 Flash の強みは最後の2行を除いた「最大出力」にある。393K token で、Terra のほぼ3倍だ。一度に数十万字を詰め込む長いタスクでは、この上限は確かな優位性となる。
どの場面でどちらを選ぶか
Terra を選ぶ場合:
- エージェントループや関数呼び出しが必要
- モデルに安定して JSON を出力させたい
- 簡単なタスクで推論をオフにしてコストを抑えたい(
reasoning_effort: none) - ほとんどの日常的な場面
DeepSeek V4.1 Flash を選ぶ場合:
- 一度に超長文を生成する必要があり、128K token に近いかそれを超える
- 純粋なテキストの質疑応答とストリーミング出力だけが必要
- 長い文書を一度に通読して全体を書き換える
コストを試算する
典型的なエージェントタスクを例にとる。1ラウンドあたり入力 8K token、出力 2K token で、20ラウンド実行する。
| Terra | DeepSeek V4.1 Flash | |
|---|---|---|
| 入力コスト | 20 × 8K × $0.25/M = $0.04 | 20 × 8K × $0.44/M = $0.0704 |
| 出力コスト | 20 × 2K × $1.25/M = $0.05 | 20 × 2K × $1.32/M = $0.0528 |
| 1タスク合計 | $0.09 | $0.1232 |
1日 500 タスクなら、Terra は約 $45、DeepSeek V4.1 Flash は約 $62。27% の差だ。
タスクで履歴コンテキストのキャッシュが必要な場合、Terra のキャッシュ読み取り価格も低いため、差はさらに広がる。
切り替えコスト
両モデルとも OpenAI Chat Completions プロトコルを使用しており、同じ Key、同じエンドポイントで、model フィールドを変えるだけだ:
curl -s https://api.hiapi.ai/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer YOUR_HIAPI_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "gpt-6.1-terra",
"messages": [{"role": "user", "content": "この契約書の重要条項を表にまとめて"}]
}'
gpt-6.1-terra を deepseek-v4.1-flash に置き換えれば別のモデルになる。レスポンス構造は同じで、パースコードを変更する必要はない——ただし Terra 固有の reasoning_effort や tools フィールドを使っていない場合に限る。DeepSeek 側では認識されない。
よくある質問
DeepSeek V4.1 Flash のほうが安いのではないか?
公式チャネルではそうかもしれないが、HiAPI では違う。入力 $0.44 は Terra の $0.25 より 76% 高い。
Terra の4分の1価格は長期にわたるのか?
リアルタイム価格 API を基準にすること。価格は変わるため、長期予算を組む際は定期的に確認し、割引が永久だと仮定しないこと。
両方ともツール呼び出しが欠けていたらどうするか?
Terra にはツール呼び出しがあり、欠けているのは DeepSeek V4.1 Flash だ。ワークフローにエージェント能力が必要なら、そのまま Terra を使うか GPT-6.1 Sol に乗り換えよう。
両方を混用できるか?
できる。簡単なバッチ処理は DeepSeek V4.1 Flash、ツール呼び出しが必要なものは Terra と、タスク種別で振り分ける。キャッシュと履歴コンテキストは共有されないため、使用量は別々に集計すること。
重要な結論
「Flash」という名前から、必ず最も安いと思われがちだ。HiAPI ではそうではない。Terra の入力価格は DeepSeek V4.1 Flash の 57% に過ぎず、出力価格もより低く、さらにツール呼び出し、構造化出力、6段階の推論も備わっている。DeepSeek V4.1 Flash が真に代替不可能な点は 393K の最大出力だ。
まず必要な能力があるかどうかを見て、それから価格を比較しよう。ツール呼び出しが欠けているモデルは、どれだけ安くても使えない。
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